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前期選抜の理念と実態 [高校受験]

 神奈川県の公立高校入学者選抜の方式は大別して前期と後期に分かれますが、内申点を主たる判断材料とし、学力検査を行わないのが前期選抜です。


 これは、中学生活における多様な経験を総合的に評価し、選抜するという意図の
もとに行われたきたのだと理解しています。

 しかし、企業における人事考課と同様、多面的、総合的評価を行うには
人的コストが生じます。絶対的な評価基準が存在しない以上、
揺れが避けられないのです。

 物差しが多過ぎると判断に迷います。埼玉県や千葉県は、そうした観点から
内申点を主たる判断材料とする入試を廃止したのだろうと思います。

 神奈川県でも学力の向上が期待されます。校内の定期試験の対策は2週間から
3週間あれば可能かも知れませんが、入試は、そうはいかないからです。

 国語と英語は初見の長文を短時間に読みこなす力が要求されます。英語はリスニングで
10分かかりますから、残りの40分で8ページから9ページぐらいの問題を解くことに
なります。長文は700語から800語あるので、分速80語ぐらいでないと間に合いません。
国語は小説、論説、古文をそれぞれ10分で読み切らないと、50分の試験時間で全問解答が
出来ないでしょう。

 理科、社会、数学は全ての単元が範囲となりますので、中1の最初から丁寧に
学習を積み重ねる必要があります。

 私は都内の公立中学で社会科の教員をしていましたが、中3の生徒の外部模擬試験の
答案を見て、公民が良くて、地理・歴史が芳しくないものが多いと思いました。1年前、2年前に
習ったことは忘れているようです。

 小学校の教科書も厚くなります。地下資源も生物資源も乏しい日本は、この道を行くしか
ないのでしょう。 

 日本で生まれた子供は大抵、無事に5歳の誕生日を迎えます。しかし、栄養状態の厳しい
国では1000人のうち300人ぐらいが5歳の誕生日を迎えることが出来ないと聞きます。


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