宇宙には、いつも１１人目がいる

　こんな漫画があります。とある大学の入学試験の最終試験です。
受験生は１０人ずつグループになり、１か月無事に過ごすことが
求められます。

　宇宙船に乗りこんだり、未知の惑星に降り立ったりします。そこでは
色々な予期せぬ出来事が生じ、それにチームとして対応することが
求められます。

　対応しきれない時は緊急ボタンを押せば良いのです。そうすると大学本部が助けて
くれますが、全員不合格となります。

　あるチームが１室に集められ、宇宙船への乗り込みを指示されます。
各自の自己紹介のあと、大変なことが分かりました。

　「１１人いる！」のです。緊急ボタンを押す以外に大学本部との
連絡方法はありません。押すか否かで激論となりますが、乗り込む
ことにしました。ただし、誰が１１人目か分からない以上、単独行動は
慎み常に２人以上で動くというルールを決めました。

　思わぬ出来事が次々に起こり、「１１人」は力を合わせ何とか
しのいでいきます。

　１か月の試練が終わる前に生命にかかわる問題が生じ、ついに
緊急ボタンが押されます。

　全員が不合格を覚悟しましたが、実は最優秀の成績で「１０人」は
合格となりました。早いグループは即日ギブアップと聞かされました。
最後まで残ったのが、この「１０人」だったのです。

　「１１人目」は誰だったのでしょうか。実は全てのグループに「１１人目」が
同道していたのです。次々に問題を出す試験官として、また火急の事態に
受験生を守る者として。

　「１１人目」は「１０人」に語ります。「宇宙には、いつも１１人目がいる。」
だから、いつも備えておくようにということです。

　小学生、中学生、高校生、いずれも「備えておくこと」は大事です。
いずれは大人になり様々な試練を乗り越えていかなければならない
のですから。


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タグ：宇宙大学入試 試練