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学習時間の定義と実態 [学力向上の心構え]

 外科手術の出来るロボットの開発が進められているそうです。
私は、このニュースを聞いて、「有能な外科医」を何人揃えられるか
という問題意識から始まっていると思いました。

 長時間にわたる難度の高い手術をこなせる外科医は
充分な休息をとる必要があります。

 そうなると、手術数と外科医の数を考えると、間に合わなくなる
可能性もあります。

 もし、ロボットの力で相当な集中力を求められる作業の「ある部分」を
代替することが出来れば大きな福音となるでしょう。

 さて、早稲田育英ゼミナール綱島教室は学習塾で、「勉強」という
言葉が頻繁に聞かれる場所です。「外科医の集中力」と聞いて
私の頭に浮かぶのは「学習時間の集中度」です。

 物事には何でも「程度」というものがありますが、「個人差」が大きいのです。
例えば「たくさん食べる」という人は「どの程度」か、物差しは一様ではありません。

 コンビニのおにぎりを5個でたくさんの人も、10個でたくさんの人もいます。
これは「数値」で把握しやすいのですが、学習の集中度となると、計測は
容易ではありません。

 対話型自立学習応援プログラム「すらら」導入前は、塾生の家庭学習の
「集中度」を知る事が困難でしたが、今は把握出来ます。しかもリアル・
タイムです。

 私は都内公立中学の教員をしていた頃に、こんな研究授業を経験して
います。

 10人ほどの教員が「担当生徒」の動きだけを記録するのです。外を見ている。
ノートをとっている。消しゴムを転がしている。あくびをしている。そうしたことを
全て記録するのです。

 その結果、多くの教員が参観していて、緊張度の高い授業であるにもかかわらず
「集中」している時間は3割から4割であることが明らかになりました。

 限定された対象ですので、これだけで断言は出来ませんが、通常の授業の「集中時間」は
もう短いと思われますし、「家庭学習」は言わずもがなです。

 中学生が1時間の「家庭学習」をしたと考える時、実態は10分未満である可能性が
相当高いのです。本人の「意識」と行動の「実態」に乖離があるのです。

 この乖離は看過し得ないレベルと私は考えています。そして、乖離をなくすには
対話型自立学習応援プログラム「すらら」の活用が現時点において最良の選択と
信じております。


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