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『「シューカツ」という理不尽』(本田由紀) [進路研究]

 東京大学大学院教育学研究科の本田由紀教授が『UP』(東京大学出版会)2010年8月号の1ページから6ページにかけて就職活動について教育社会学の立場から論考を示されています。


 厳しい状況が生まれる背景として、本田教授は以下の3点を挙げています。 1、世界的な経済環境と産業構造変化により、企業が厳選傾向を     強めていること。 2、「人格」や「人物」という曖昧な基準による採用が歯止めなく   昂進されていること。 3、一部の大企業に広範囲の新卒応募者が来て、「目詰まり」状態に   なり、ふるい分けの手段が多面化・多層化しているため。


 こうした厳しい状況のもとで今春「10万人程度」が事実上の就職浪人となっているようです。 

さらに、厚生労働省の『平成21年度版 労働経済の分析』に拠れば正社員も就職後3年以内に4割近くが離職しているのです。


 本田教授は「のどかな時代はすでに終わった。」(前掲:6ページ上段5行目から6行目)と述べています。

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