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『文化の戦略』(加藤淳平) [書籍紹介]

 1996年の上梓ですが、頷ける内容ばかりです。

「人間がものを考えるのは言葉によってですから、
言葉が正確に話せないとは、ものが正確に考えられない
ということでもあるのです。」(166ページ:5行から6行)

「小学校における国語の学習は、人の一生の基礎的な
言語能力、思考能力を決定しますから、この時期に
きちんと国語を勉強することは、英語などよりずっと
大切です。」(166ページ:後ろから1行ー2行)

 著者は外務省と国際交流基金で長年にわたり、
文化交流や経済援助に携わり、自分の考えを
ある程度、国策に反映させることが出来たと
述懐しています。

 日本の文化の発信を行うこと、世界の多様な文化に
目を開くこと、この2つが筆者の願いでした。

 そのために必須と思われるのが「母語により言語能力を
高めること」のようです。

 古文、漢文、擬古文などは最近、東京都世田谷区の小学校で
『論語』の暗誦が行われるなどの動きもあり、私も喜ばしいと
考えていますが、まだまだ遠い道のりです。

 保護者の皆さんに一読をお勧めしたい文庫文です。


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