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樽中生のための日本史17(藤原道長) [日本史学習]

 「この世をば わが世とぞ思う 望月の かけたることも なしと思えば」

 あまりにも有名な和歌ですが、この世の全てを掌握した満足感に
溢れています。文学的に見て、どうかはさておき、これほど澄明な
響きの和歌はなかなかないだろうと思います。

 娘を天皇と結婚させて権力を握るのですが、当時の婚姻形態は
基本的に妻問い婚であることをうまく利用しました。夫が妻の家を
訪ねるのですが、天皇が藤原家に行くわけに行かないので、
藤原家が宮中に家を作り、そこに天皇を招く形にしました。

 生まれた子供は藤原氏の人々が可愛がり、当然、藤原氏に
なつくことになります。長じて天皇になれば、藤原氏の思いの
ままということになります。

こうした権力の源泉は荘園から得られる収入でした。
公有地であれば課税対象となるのですが、「荘園」という
私有地にしてしまえば税を納めずにすむので、有力者に
土地を寄付して「お礼」を出すという者が増えました。

 藤原氏は勿論「有力者」ですから、たくさんの荘園から
「お礼」が来ました。つまり国家に納めるはずの税の
相当部分が入るのですから、大変な収入ですね。

 他に文化サロンをつくり優れた芸術家を保護して
育成した功績もあります。紫式部が『源氏物語』を
書くことができたのも藤原氏のお陰とも言えます。




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